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2012年 02月 29日
美少女が寄り集まつてぬけ参り呼び戻されて傾いてゐる 炎天の生娘ならぬ赤土は屑に埋まりしマグロのやうだ この者に答へも聞かず追ひこめて羅生門にて会ふのはいやだ きさらぎの膨らむ胸は小鳥らよ朝風に乗りひかりの方(かた)へ スーパーな甘めの音で今はただ念珠を買ひに愛なのだとて 隣国のわたしの村は空白のひろい荒野に挟まれてゐた 散歩するをとめごたちを知るためにぼくの孤独はかうあるべきだ 欅ゆれ思念のさなぎとなり果ててふと目覚めると現在位置に いでやかの作中主体、接点は別れる時に生まれたものの 唇の嵌つた鏡満ちるのは葡萄を盛つた金剛山で 小角豆つむこともなければ火にかざしお目あての本見るふりをした 落武者のご機嫌をとり癇癪を睫毛ではたく遊びに来てと 2012年 02月 02日
2012年 02月 02日
2012年 02月 02日
2012年 02月 02日
いでやかの作中主体、接点は別れる時に生まれたものの
2012年 02月 02日
欅ゆれ思念のさなぎとなり果ててふと目覚めると現在位置に
2012年 02月 02日
散歩するをとめごたちを知るためにぼくの孤独はかうあるべきだ
2012年 02月 02日
隣国のわたしの村は空白のひろい荒野に挟まれてゐた
2012年 02月 02日
スーパーな甘めの音で今はただ念珠を買ひに愛なのだとて 2012年 02月 01日
2012年 02月 01日
2012年 02月 01日
2012年 02月 01日
2012年 02月 01日
2012年 01月 31日
(一人では生きてゆけない)ぎりぎりとねじを回せば締められてゆく 病むきみは隣りの部屋に寝てゐるが僕は一人でボブ・ディラン聴く 冬空に浮かぶ一人のひとの顔 早退の電車の窓に見る 我が町に第一銀行があつた頃一緒に歩いたただ一度だけ 一階のロビーで待つてゐたこともあつたのだけど雪の降つた日 一月の冷たい風に向かひつつ育児休暇中のあなたを思ふ バファリンを一錠飲んで横になり煮込みうどんが食べたいと言ふ 一冊の詩集を手にし立つてゐる僕が求めてゐるのは誰だ せんべいを一枚だけ食べたいと言ふきみと紅茶を飲む日曜日 一抹の不安抱へて開けてみたまだゐることを確かめるため 一時から寝てないんです 隙間から明かりの洩れる部屋であなたは 枕元で一心に読む『コンフェシオン』きみは漸く眠つたやうだ 俺の入る風呂はどこだ一階から七階まで探してもない 会議中早く帰つて下さいとメールが入る少し待つてよ 治りつつあるらし今日は漢方の薬をもらひ飲み始めたり 傘たたむ、ふたりで食べたナンの味思ひだすため雪になつたら 見つめれば動き始める冬の雲アパートの屋根を背後にずらし 漢方の薬は飲めば吐き気すると一回飲んでやめてしまつた 体温を上げるためにと生姜湯をいれてくれたり雪空の日に ふたりでは行けないからと後輩も誘つて行つたふぐちり食べに 階段を登つてもまだ見つからぬわたしの入る風呂はいづこに 夜あらしに一人出て行き巻き込まれ排泄孔を写真に写す わたしなら摩擦がつよいものながらきりりと締めて絵の具を拭ふ 三叉路の真ん中に立ち天啓が降つてくるのを待つ青いひと 似合はない花びら二つ夢の告げたなばたの夜見初めましたと きみと行く十九にしては何のため堅気の事を考へたとて 生ま酔ひは小止みなく降る枝に差し朝に麻由梨が塗つてみるんだ 中指の一歩手前で凧糸の燃ゆる春の日ボールを投げる 雷鳥も神の子となる七月の下駄の向かうにきみのあしおと たはぶれてあなたの脚が埋めつくし腹の大きな生身を賭ける 鰹でもかつただらうかひげはやし捕縛できても私は私 乾かない洗濯物は吊されてソファーのきみの寝息乱れる ふらふらはするけど熱はもうないと雨の降る夜の飲み会に行く 雨のあとふたりで送る声高に話す友だち婦警だといふ 大判のタオルをたたみ枕にし赤い目を閉じ眠らむとする (見てるからあきらめないでくださいね)あの過ちはくりかえせない 鼠にも僧が答へるどこかねえ小雪ふる夜シベリアを越ゆ 春雨に核弾頭のたうとけれ活ける泉に悪さうにして メラメラと蜂ぢやないから目の眩む小さな夏の腹のあたりに 痩身が折れさうになる姉さんの縛られながら憩ふ時間に だれなのか鼻孔の底にましまさば再生される右のてのひら なになのかその時僕は狂言に這ひあがつてく抜けてしまつて 戸を閉めて光をあてて大粒の主婦たちの飲むしんずる根拠 魂に電話してきた奥の疵のけぞつたときまなざしに会ふ 哀れとふ炎えるわたしの泣き言にきみは隣りで東に向かふ 捨てることさせないためにホルン吹き厚い背中に曲譜を追つた みんなからひどくやられた暮れ始め遊ぶ少女が文をやるほど 若駒はしませぬけれどなんべんもやり直してる井戸のまはりに 鍋釜は歩道をふさぐ逃げ水を見ながらきみと今こそ悟る 窓際のひかりのなかに置かれゐて極寒の朝に咲くヒヤシンス 過ぎ去れば帰つて来ない風だつた漂流しつつ朝を迎へる 栗カボチャぼくらの土地で受け渡し思ひ出だけでお上がりなされ 矢をえらび女は犬にアイリスを癌にやられた俺を見てゐる 破綻した溝板の音片側に杳い雷気があふれ出てくる 傷跡のやさしい群れよきみに告ぐ寝室を出てベルトを締めよ 近づいて迫らうとする(かはいくて)仮面を残しポーズを入れよ 真に受けていなかつたのでよきころは信じたことの喩とレトリック あきらめにやんはり釘をさされたが嫉妬がわいてご飯を装う ひとつだけ言はれませぬと下を向きかくては紅も問題になる 終末の父の歌聞く 青春の赤い跡見る不可知のことば さそはれてこらしめのため芽吹かないひとつひとつの確かな国で かぞふとや縁から落ちて諦めて一つ一つの雨の日のこと 彼はいふ気違ひじみた立場から影たちによる姦通事件 2012年 01月 31日
2012年 01月 31日
2012年 01月 31日
2012年 01月 31日
2012年 01月 31日
2012年 01月 30日
僕たちの気分と何か違つてるやうな気がして削除してみた (20120129掲載) 護持すべきものをもたずに通過する田植えの済んだ田んぼの中を (20110828掲載) 福音の降つてくるのを待ちながら砂漠の風車を見上げてゐたり (20110403掲載) 憂鬱になりたいのではないけれど憂鬱になるひとりの朝は (20110306掲載) 好敵手だつたお前をもう一度月夜に探してみるかくれんぼ (20110213掲載) 暗闇の奥に誘ふ訛音あり我は泥土のなかを歩むも (20110109掲載) 2010年の秀歌 冷静に話し合えない人がいて災いとまで言わないけれど (20101219掲載) 十四の夏にあなたと寝転んだすいくわ畑にコンビニが建つ (20100620掲載) 西風に震へて歩く戦線を縮小せむと考へながら (20100314掲載) 僕たちの源流として流れ来る黒潮のうへ飛んで帰りぬ (20100207掲載) 冷静に話し合えない人がいて災いとまで言わないけれど (20100118掲載) 留守中にもらった電話のメモがあり掛ければ相手が留守をしている (20090830掲載) 喧嘩して飛び出してきた昼のあと公園坂に虎が雨降る (20090712掲載) 戦争を知らない僕ら火にくべる解法のない試験問題 (20090413掲載) 天からの指令がきっとかくされておれをまってるはずの風景 (20090208掲載) かざしもに押し流されてゆがむ雲嫌悪を浴びて黙る草木は (20081130掲載) 2012年 01月 30日
2012年 01月 30日
2012年 01月 30日
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