暗黒星雲

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2017年 07月 14日

「塔」七月号 三井修選歌欄 十首選

嫁ぎ来しを余所者とばかり決めつけて黒犬ついになつかず  多田眞理子

ずっと手を握りてくれしこの人に祈りのための喉仏あり  鈴木四季

部屋の中体育座りをしてみても包みきれない悲しみ広がる  真田菜摘

千羽鶴折る子に願ひを尋ぬればそれは内緒と小さき手止まる  赤岩邦子

爪磨きするやうな男好きちやうとあの日牧子ちやんはたしか言ひたり  青馬ゆず

してないさ絶望なんかソイラテがあふれてもまだそそぐ蜂蜜  小川ちとせ

凍て土にわれが捨てたる蛞蝓が身を細めつつ這いはじめたり  川口秀晴

あれはたぶん夢なのだろうでも確か水仙のきつい香りがしていた  北山順子

見送りもない駅に立ち半年を暮らした町に小さく手を振る  小林千代

いつか水に沈んだ道を歩きゆくガールズトークなんてしながら  田宮智美


(新井蜜)
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by trentonrowley | 2017-07-14 20:18 | 十首選 | Comments(0)
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