暗黒星雲

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2017年 07月 17日

「塔」七月号 若葉集 江戸雪選歌欄 十首選

「風光る」という季語を目の前で見た 君のポニーテールが揺れて  うにがわえりも

あの春の日はいつだったか黒髪に乗る花の色だけが鮮やか  赤木 瞳

少女らのスカートの腰細くして脛白きゆえ春は来にけり  石川泊子

少しだけ高揚してをりキャリーバッグひきつつすれ違ってゆく人々は  大江美典

抱きしめた膝と春風だけがある吐きたいくらいまぶしい真昼  頬 骨

炭酸が抜けてゆくようプツプツと君去りし日々やり過ごしおり  武田夏紀

AIが夢見ることを覚えたらどうすれば良いホルモン焼そば  舟橋隆之

ごみとしてすてられてゆくあるばむのしやしんにゆれるフウセンカズラ  岡部かずみ

とほくとほく夜更けのエレベーターが呼ぶ鼓膜のおくのまたおくで呼ぶ  高橋道子

少女らの歩きしのちのさざめきのごとく落ちたる花椿かな  魚谷真梨子


(新井蜜)
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by trentonrowley | 2017-07-17 20:37 | 十首選 | Comments(0)
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