2009年 07月 31日
うす青の朝顔ひらく腹痛を訴へられたあの朝のこと この歳になつてわかつてきたやうなきみの言葉の癖らしきもの たどり着くところなどない少しづつ失つていくさまよひながら みづ飲んで苦い思ひを流し去ることができぬか朝みづを買ふ 街中の人も車も早送りされてる暑い日暮れを歩く 銀行の応接室に人待てば窓そとに見ゆる大き槻の木 荒みたる庭に昼過ぎ分け入れば小ぶりの蛇が葉下に隠る 寝不足の頭に響く裏山の鳩の鳴く声。白桃を剥く 梅雨なのか梅雨でないのか降つてゐるをさない者の目覚めぬ窓辺 目の前を黄のTシャツが足早に横切り左前方に消ゆ 空が暗くなつてくるからさあ速く走れよ電車稲妻光る 頭だけ包帯巻いて西空に昼の透明人間浮かぶ
by trentonrowley
| 2009-07-31 23:59
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