2012年 05月 31日
孫の手を使つて明日は雨ですと明日の天気を孫は予報す 禁止したその習はしを断ち切らずおまへは井戸の底のぞき見る 責め道具背のきずあと埋もれつつ身体検査の聖金曜日 鳥の目は監査の基本 向かひゆく度量と数と乗せて電車は 点滴をなさるだらうか包まれた悲しみ配るゆれる携帯 携帯を許されてゐる牡丹餅が迫つてくるぞわたしの神よ 懲りずまの光の下のたはむれに愛されること教へてくれた たはむれる神と等しい崩壊へ叫びと笑ひを逃げ道とする 秋の日は鳴きやむ蛙鮮烈な言葉によつてみづから染まる 眼差しと光のなかに秋がきてやがて明りが心一ぱい 母親がかついで干した岩海苔が永い旅から浮きあがりくる 山ひだの思ひにもえて泡苔がぼくの屍体を零れつづける 音韻は邪悪そのもの待つてれば流してくれる夜の蝶たち 転がつて立ちあがるのを見下ろすと甘える声も邪悪そのもの 導かれ西洋からしな夕飯に 交はりながら朝が来るのだ まくられて来た者だけが影となる西洋人の祭司長たち 2012年 05月 17日
懲りずまの光の下のたはむれに愛されること教へてくれた 汚されたあなたは聞けり笛がなり野辺の光とたはむれるのを たはむれる神と等しい崩壊へ叫びと笑ひを逃げ道とする 秋晴れのなかの接吻総毛立ち自分の無知に明日を忘れる 秋の日は鳴きやむ蛙鮮烈な言葉によつてみづから染まる 眼差しと光のなかに秋がきてやがて明りが心一ぱい 2012年 04月 30日
ウマツテタ何か知らぬが虚無がある窒息しさうサフランの花 息をつめ手で抜き取つて蓋をするひえきつた道思ひ出すので 遠くから雨戸を鎖すこゑがする夏至のみじか夜とび色の風 鎖編みこれをこの娘の思ひ出に一念往生嬉しいことだ 道のない恥づべき過誤は水平の死のなかにゐる巨大な平目 飲み膨れのぞきこんでる下着屋の和服の巨漢書き付け置かむ 嶺を越え滅多矢鱈に聞こえきてカレーに飽きたと刺さる言の葉 腹中のカレーに飽きたと魂は蒲団の上に正しい意図を 芸術の気位たかく生きながら死んだ一人が驚いて吠え 橘を描く弧のごと見上げつつ伎芸天とはだれも知らない 欄干に十二の籠のうす明かり人もわらひて双つの世界 旅籠屋のお茶漬けがいい朝焼けの帽子のやうに正義をまとふ 旅人に会者定離とは言ふものの芽吹く緑に答へられない 夜のうち森の空気を貫いた無言の電気定めた規律 擂鉢に歯応へのある祝ひもの定年の日に虹かかりをり 刪定は海亀に聞け詩の授業無月の夜に届かぬものを 風の日に関税および貿易に関する一般協定を読む そこにゐる未来の女相宿のうすくらがりの互恵協定 気にかかる定年までの春の日の今宵はここに繁りてありぬ なぎ倒し謝したところが慣らせない定めた規律もうないのだと 生きるためわたしがそれを用意した予定を立てず旅に出ること ひきずつて牛より狭い沈黙の餅をやるから曝されてゆく 焼餅を狭い所で行く雲と風を受けない哲学者たち 太陽にむかう魂暴露して裏の倉庫の花はきいろい 巡検使記されてゐる短歌誌を害意はないと在庫調整 ひのなかで身構へてゐる無精髭何か知らねど裁かれてゐる 無精者筆とり侍るかさぶたはわかつてゐたが血だらけにして 茶を煎じ溶けだす月に呼びかけて挨拶のあと本買ひに行く 溶かし合ひ世界はやがて土曜日の斑らに染まる降る雪の中 桃色の羊の群れと雲に乗る面を伏せておほくは女 桃の木のすぐうしろから新緑の手が届かない子どもらの声 隣室に掛けてある絵を転がせば父は無言で突つ立つたまま 寒いねと転がつてきたゆで栗は灰がついててそちらにゆけぬ 2012年 04月 13日
2012年 04月 12日
2012年 04月 12日
2012年 04月 12日
2012年 04月 12日
2012年 04月 12日
2012年 04月 11日
< 前のページ次のページ >
|
アバウト
最新の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
お気に入りブログ
以前の記事
2012年 06月
2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 ライフログ
カテゴリ
全体
嘘 ドラえもん オフ 関西支部 雨 一文字お題 猫 愛 誕生日 10月 尻短 旅 正しい いちご摘み 現代詩フォーラム 焼肉 笹公人の短歌blog 題詠blog2010 塔 題詠blog2009 ケータイ短歌 かんたん短歌 うたう☆クラブ 宣言 笹短歌 短歌保健室 題詠blog2011 題詠100首2007 題詠100首2008 日経 葦舟 ダ・ヴィンチ NHK 読書 題詠blog2012 未分類 検索
ファン
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||