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2006年 02月 28日

自由テーマ: ニイタカヤマノボレ

三丁目の西の空には暗雲が 夕日を見るには新高山へ (新井蜜)
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by trentonrowley | 2006-02-28 07:35 | かんたん短歌
2006年 02月 27日

音楽の歌の復習

採って頂いた歌と採られなかった歌を並べてみます。


×おはやしの音に誘われやって来た俺の食べてる焼きいかの足 (新井蜜)
△女子高の拡声器から流れ来るマーチに興奮している俺は
×ジョンレノン森進一が競演し声を合わせて母さんの歌
×モーツァルト聴いて頭がよくなったウタダを俺はいつも聴いてる
×後ろからカシャカシャカシャと漏れてくる音がわたしを正気にさせる
×放課後の音楽室できみが弾くピアノが俺の竹刀鈍らす
×トラックの助手席で聴くカントリーギターに狂う三半規管
×半額のDVDよ 腹の出たT-REXの姿さらすな
×またあした必ず会えると思ってた 夕焼け小焼けで帰るあぜ道
×バーガーのでかさに辟易しつつ聴くノーラ・ジョーンズあすはメンフィス
×赤とんぼ学校帰りに歌いつつ追いかけてったのび太としずか
×楽聖の生まれた町でジョン・レノン聴きつつ食べるザワークラウト
×名を冠すチョコが売られていると知り総毛立ってる楽聖のヅラ
×楽聖の生まれた町の居酒屋のトイレに響くユライヤ・ヒープ
×聖堂にティラノザウルス・レックスの歌声響き消えたキャンドル
○楽聖の故郷を歩く美少女はカンタービレにお下げ髪振る
×楽聖の生まれた町でパンク聴くゴシック少女を緊縛した夜
○ドクドクと脈打つ音は原人が月夜の浜で踊ったリズム
○スサノオがヤマタノオロチを斬ったとき口ずさんでたラップ調和歌
○入水したオトタチバナが好きだった横笛の音(ね)に目覚める海辺
○音楽の授業は嫌いだったけどピアノのペダル踏む足が好き
○教室の壁に貼られたヘンデルのふりふり袖のシャツ着てみたい
○鼻ピアスした人妻が別れ際歌っていたのは白鳥の歌
×シューベルト好きなあなたが読んでいた嶽本野ばらと美少女の恋
×鞄あけ中身を出せと言われたが頭に響くものは無理です
×ガルシアに誘われ遠くわたくしが行ってしまったあとは真綿を
×愛だとか音楽だとか悲しみは奪われないからわたしは好きだ
×演奏が終わったあとの一瞬の静寂を待つ息をひそめて
×白黒に塗り分けられた舞台でのダンスのようなモンクのピアノ
○ジーンズを初めてはいた春の日に一緒に買ったBlue Suede Shoes
×分かります あなたはやさしくしてくれる でも結婚は Ball and Chain
×わたしにはあげるものなど何もない これだけあげる 心のかけら
×二年前出したメールの返信が五人囃子に今宵届いた

一部の歌はなぜ採られなかったのかが分かる気がします。
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by trentonrowley | 2006-02-27 06:53 | 笹公人の短歌blog
2006年 02月 26日

ベタンカ

久方の空がにわかに掻き曇り俺の心に土砂降りの雨
いらないと断る息子におにぎりを無理矢理渡すたらちねの母
信じれば信じさえすりゃ飛べるんだ 飛んで お願いゼブラーマンッ!
もてなくて冴えない外見しているが夜中に変身 正義の味方
「帰ったぞ」寝転ぶ亭主のポケットのマッチの裏に携帯番号
汗ばんで暑くてたまらぬ陽気だが刑事に付き物ダスターコート
いつだって夕日のきれいなこの町の三丁目にはきみが住んでる
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by trentonrowley | 2006-02-26 06:09 | 笹公人の短歌blog
2006年 02月 26日

音楽

二年前出したメールの返信が五人囃子に今宵届いた (新井蜜)
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by trentonrowley | 2006-02-26 01:57 | 笹公人の短歌blog
2006年 02月 26日

自由テーマ: 扉

わが部屋の扉開ければ抜け殻が画面の前でぼんやりしてる (新井蜜)
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by trentonrowley | 2006-02-26 01:51 | かんたん短歌
2006年 02月 25日

自由テーマ: 氷河

気持ちいい春の光が射して来て氷河の中の父は寝ている (新井蜜)
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by trentonrowley | 2006-02-25 03:43 | かんたん短歌
2006年 02月 24日

現代の短歌100人の名歌集

篠弘編著「現代の短歌100人の名歌集」(三省堂)を読んでいます。

印象に残った歌
◎血と雨にワイシャツ濡れている無援ひとりへの愛うつくしくする (岸上大作)
◎街灯の光背にして鍵まわすただ睡り待つひとりの部屋に (岸上大作)
◎美しき誤算のひとつわれのみが昂ぶりて逢い重ねしことも (岸上大作)
◎ポストの赤奪いて風は吹きゆけり愛書きて何失いしわれ (岸上大作)
◎髪濡れし首いちように垂れて過ぎ少女の群れはその母たちのように (岸上大作)
◎大空の斬首ののちの静もりか没(お)ちし日輪がのこすむらさき (春日井建)
◎泣きしのち少しうつけてこの朝寒(あささむ)母は逆縁を受け入れむとす (春日井建)
◎泣くおまえ抱(いだ)けば髪に降る雪のこんこんとわが腕(かいな)に眠れ (佐々木幸綱)
◎父として幼き者は見上げ居りねがわくは金色(こんじき)の獅子とうつれよ (佐々木幸綱)
◎君の内部の青き桜ももろともに抱きしめにけり桜の森に (佐々木幸綱)
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by trentonrowley | 2006-02-24 06:09
2006年 02月 24日

自由テーマ: 銀紙

チョコレート包んであった銀紙とわたしの操 比べるなんて (新井蜜)
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by trentonrowley | 2006-02-24 04:17 | かんたん短歌
2006年 02月 23日

ベタンカ

選ばれた喜び母に伝えたら「おいしいのかねベタンカってもの」 (新井蜜)
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by trentonrowley | 2006-02-23 18:46 | 笹公人の短歌blog
2006年 02月 23日

続ベタンカの研究

笹さんの「今週のベタンカ第2回」が出て何首か選ばれました。
笹師範の言葉を引用させて頂きますと、

『何度も言いますが、「ベタンカ」は短歌としての完成度は重視していません。
むしろひねりのある作品は逆にベタ度を損ねる傾向があるので、
「短歌」として完成度の高い作品は採られにくいかもしれません。

なので、採られなかった人は気にしないでください。』

ということですので、ベタンカに選ばれたことを素直に喜んでいいのかどうか複雑な心境ですが、とりあえず、何はともあれうれしいです。

ベタンカとは何かということについては、ベタな表現ですが、「暗いトンネルの遠く向こうに一筋の光が見えてきた」という感じです。2月12日までの投稿が対象だそうですので、投稿した短歌を改めて並べてみて、選ばれた短歌についてはベタ度を記入してみます。これを眺めてみたらベタンカの方向性が見えてくるかもしれません。

なんとなく今まで選ばれた歌から想像すると、「へたな脚本家が描くありがちなドラマの筋立て」という感じでしょうか。勝手な判断ですが、笹さんの好みは、「なつかしい」「青春」「ほのぼの」「ドジ」などのような気がします。

こうやって並べてみるとこんなに沢山投稿して馬鹿じゃないのって気もしますが。

xx大量の没にもめげず投稿だベタンカの意味分からないけど
xx「店じまい大安売り」に偽りなし夜は必ず店じまいする
xx「質問はまとめて後で」と言われたが時間切れにてこれで散会
xx一杯のコーヒーだけの注文を繰り返さずに早く通して
xx「コーヒーになります」といい置いて行く コーヒーでしょう?この黒い液
xx俺様があげた訳ではないけれど「お休みを頂いております」
xx俺様の財布から出す代金を「五千円から頂きます」と
xx注文があれば言うからそっちから聞くなよ「ほかにご注文は?」と
xx押したっておばさん早くならないよ 並んで待ってよ順番だから
xx会場が静まりかえるその時をねらったようにあっちでも咳
89校門を入るとすぐに目に映る転校生見る鈴なりの窓
xx窓際で終日新聞読む俺に新入社員がチョコを一粒
xx一人だけ隅で着替える真美ちゃんの若い肢体をにらむお局
xxお茶場にて涙ぐんでる真美ちゃんを見ない振りする俺の小心
xx騙されたつもりで最初やってみて結局ずっと騙されたまま
80寒い朝吉永小百合の存在を励みに走る新聞少年
xxその場にて答えられない質問をされたなら言え "Good question!"
xx海岸で夕陽に向かって叫んでは走り出したがダメ出しされた
xx新婚の三日目カバン放り投げ靴も脱がずに押し倒す俺
xx「チョコレート口移ししてあげるわね わたしのことを忘れちゃいやよ」
xx悲しみに打ちひしがれる新妻の喪服の裾の白い足首
xx元気よく風に向かってペダルこぐセーラー服の白い太もも
xx湯上がりのバスタオルからはみ出てる90センチの白い乳房(ちちふさ)
xxほつれ毛が二本三本 悲しみを隠し酌する白い襟足
xx息子には言っちゃ駄目だよ早苗さん 今夜のことは二人の秘密
79島を出る幼なじみを見送って涙で走る突堤の先
70大漁旗掲げて帰る父ちゃんに手を振りポチと出迎える朝
xxお義母さん 今度映画に行きません?魂胆隠し甘えてみせる
xx欲しいもの買ってあげるよ早苗さん あんなことまでさせた償い
77「出来るな」とお互い横目ですれ違う ここはお江戸の飯田橋上
xx「すまないねえ 男手のない家だからこんなことまで ごめんよ八つぁん」
85鏡台の奥にしまった一通の手紙によって生かされている
74母ちゃんに見て欲しかった学芸会 「ものぐさ太郎」の役だったのに
82教室で一人で食べるお弁当 やっぱり母ちゃん来れなかったね
xx浴槽の姉をのぞいたあの時が原点だった性の遍歴
xx好きな子の注意引くため意地悪し泣かせてしまった雨の教室
xx満開の桜の下を母ちゃんと 小学校の入学式の日
xx母ちゃんは仕事があって来られない 寂しくなんてない参観日
75満天にきらめく星の瞬きは宇宙の奏でる愛のメロディー
88引き出しの奥から出てきた金ボタン 甘く酸っぱいあの日の思い出
77自転車を押して一緒に帰った日 夕焼け空がだんだん暗く
xx合格を知らせに来た日は暖かで明るい未来の見える日だった
xx東京で生活始めふるさとの暮らしがくすんで見えはじめた日
xx帰省するバスの窓から見えてくる故郷の山がにじんで見える
xxふるさとの通りは狭く建物はとても小さくなった気がする
xx病身の夫とともに旅をして道に迷って難渋している
xx「旅の方 遠慮なんかはいらないよ困ったときはお互い様さ」
xx山道を歩いてるうち暗くなり遠くにひとつ明かりが見えた
xxこの峠越えればあすは小諸宿 講の仲間が待っているはず
xx「このご恩死ぬまできっと忘れません いつか必ずご恩返しを」
xx病癒え明朝発つという晩に宿の娘と懇ろになり
xx仏壇にしまっておいた嫁支度泊めた夫婦と共に消えてた
xx恋してもいずれ別れが待っている 深入りするなカウボーイには
xx独り身で暗い過去持つ保安官 帽子の下の鋭い眼光
xx酒場では猫背の黒人ピアニスト 速いテンポのブギウギを弾く
xx三人の女が白く化粧して客を待ってる酒場の二階
xxテーブルでポーカーやってる男達 時々床に噛み煙草吐く
xxライフルを鞍にくくったガンマンに銃を渡せとシェリフの助手が
xxやめてよね もらったチョコを食べないでタンスの奥にしまっておくのは
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by trentonrowley | 2006-02-23 17:31 | 笹公人の短歌blog