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2011年 06月 30日

2011年6月

護持すべきものをもたずに通過する田植えの済んだ田んぼの中を
じゃがいものうす紫の花のなか幼稚だつたね何も言はずに
演奏は完璧であり我々は息つめたまま曲譜を追つた
変態とまた罵られ梅雨の日の電車に立ちて読む塚本邦雄
束ねたる新聞かかへ門前のわれは何処に行かむとせしか
方法論しずかに我に説く君の早世のわが父に似る額
山帽子の花咲く朝にめざめれば聞こえるはずのない波の音
託児所に田植ゑの前の母さんが届けてくれた鰊弁当
広場まで風に乗り来る舟歌の背後にかすか鐘の音が鳴る
酒飲めぬわれは嫉妬す生涯にお前が男と飲まむ数だけ
漕ぎ出しし緑の海のそこひよりきれぎれに聞こえくる子守歌
宰相のかぐわしき垢に覆はるる葦原の国の芯のある飯
六月九日 梅雨の晴れ間を飛ぶプロペラ機Q300死なう君と
カツ丼に似て甘美なれうどん屋のメニューの中なる台抜き一皿
おお静かなる海に月の照り映えて独り潮吹くくじらは虚し
摘む花のむらさきの汁つめを染め男とは死を求むるこころ
手の内を見せライバルを油断させぴつたりとつきチャンスうかがふ
帆柱に攀じ登り見る青空と海とのあはひ、島影の見ゆ
騒がしき永田町から沢蟹の一味が逃げる捕まへなくつちや
直せない癖もつきみと気づくのが遅すぎたのだ今となつては
有無を問ふ 賞罰馘首下剋上情死横領逐電破滅
我が歌を棄てる墓穴深く掘る滾るマグマに突き当たるまで
この際に心の丈を伝へむと思ひてゐしがはぐらかされぬ
おおやつと気づいたらしい闇のなか見えない我に害意はないと
羽根となる細胞核の凝れるかみどりごの背のかすかな隆起
隣席の離別の話、豚肉の冷しゃぶサラダ食べながら聞く
励めとて薄のやうにうなだれる我にてづから歌集たまひき
新しいコットンパンツのポケットが深すぎ小銭を取り出しにくい
悔やまれること思ひだし箸を置く時報の後のニュース聞きつつ
黙つてるわたしときみに介入し七日目だからもう行くと言ふ
民謡が好きだつた父は寝る前にラジオ聴いてた布団の中で
汚された制服脱いで短冊に殺意を記す風のない夜
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by trentonrowley | 2011-06-30 21:36
2011年 06月 28日

<私>

歌を読む行為を通じ、その歌を読んだ作者像が想定され、読者である私はその
作者像が歌に込めた思いを読み取ろうとするが、その作者像を<私>と表記する
ことにする。(念のためであるが、この<私>は現実の作者とは別ものである。
読者である私が歌に表現されたことを通じて作り上げた像であり、詠う側から
言えば、作者は表現する行為を通じ現実とは別次元の立ち位置に立つからであ
る。)
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by trentonrowley | 2011-06-28 18:01
2011年 06月 28日

食事の前やトイレのあとは必ず手を洗いましょう!

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by trentonrowley | 2011-06-28 18:00
2011年 06月 27日

072:汚 (新井蜜)

汚された制服脱いで短冊に殺意を記す風のない夜
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by trentonrowley | 2011-06-27 21:22 | 題詠blog2011
2011年 06月 27日

071:謡 (新井蜜)

民謡が好きだつた父は寝る前にラジオ聴いてた布団の中で
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by trentonrowley | 2011-06-27 21:19 | 題詠blog2011
2011年 06月 27日

Tシャツを破られ我はあかときの公衆トイレの鏡に向かふ

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by trentonrowley | 2011-06-27 18:00
2011年 06月 19日

070:介 (新井蜜)

黙つてるわたしときみに介入し七日目だからもう行くと言ふ
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by trentonrowley | 2011-06-19 15:37 | 題詠blog2011
2011年 06月 18日

069:箸 (新井蜜)

悔やまれること思ひだし箸を置く時報の後のニュース聞きつつ
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by trentonrowley | 2011-06-18 11:52 | 題詠blog2011
2011年 06月 17日

JAC2354@出雲空港

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by trentonrowley | 2011-06-17 16:36
2011年 06月 16日

068:コットン (新井蜜)

新しいコットンパンツのポケットが深すぎ小銭を取り出しにくい
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by trentonrowley | 2011-06-16 21:07 | 題詠blog2011