暗黒星雲

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2012年 03月 31日

2012年3月

かなしみの実が落ちてゐるそのあたり勝手にしろも懲りたであらう
飛び魚は平城京に目が覚めるかくれて住んで両手を拡げ
面影に手を差し伸べるひるひなかドライなきみの埋葬人が
ひよどりに裁きを受ける暗闇でドライフルーツ食べてゐたので
分割はドライな仕業とほせんぼ熱が下がつてのしかかられて
かなしみの実が落ちてゐるそのあたり勝手にしろも懲りたであらう
飛び魚は平城京に目が覚めるかくれて住んで両手を拡げ
ひよどりに裁きを受ける暗闇でドライフルーツ食べてゐたので
分割はドライな仕業とほせんぼ熱が下がつてのしかかられて
賞罰をすてさるために拒絶する光についてあとへあとへと
罰受ける列につながる青い闇水飲む犬に共感できる
老人がそろりと開ける知りたくて犀ではなくて自分の心
ゆけばいい凍える夜の大江山犀ではなくて洗礼志願者
ふるさとの夕焼けのなか燭台があるかのやうに無いやうなれど
ふるさとの波に向かつて山の樹が近づき始めた何があるのか
吊るされた宇宙の謎に夜にかけてあふのではなし遣はしませう
夏の日に言葉を探し砂際のわたしの恋を愚劣な謎と
初秋の青いリンゴをてのひらに敷石の街に月が出るから
そこここと黄砂のやうに散り敷いた白い光に桃やすいくわを
生きている商売人の活力が読み進むうち悲しい短歌
梅がまだ告知はそれをさはがせず平気の平左生きる生活
見下ろして南を請けて立てるのを物ともせずにむかしの愛も
雲を吹き一陣の風迂回してまぶたの裏のこのばけ物は
老人に囲まれながら夢に見る雲が浮いてた日暮れのオフィス
配られて内に囲はれもたれてる捨てておしまひ芯のある飯
春の野に飢ゑることなく世話になる捨ててしまひなこんな話は
世話物を読んで居るのにまとはりてあすの予定を隠しきれない
渋谷にて出会つた人が前ぶれの神の怒りが天から降つて
蒼穹の渋田がくれた瓜の皮あなたのことを忘れてゐたと
雪のため減速しつつ関ヶ原を過ぎれば弥生の光の中へ
名古屋着七分遅れ空席を満たしてすぐに東へ向かふ
200kmに近い速さで走りつつ個室にこもれど歌は出で来ず
隣席の男は柿の葉寿司ひろげ発車間もなく食べ終へにけり
十八時五十一分京都着ののぞみはわれの不安を運ぶ
喧騒の光のなかで呼吸して武功の人にきれいに見せる
夕暮れを雪の敦賀に走ること二人の武士も祈つてくれる
あかときの帰りにきつと艶々と求めるものは復活させる
嘘つ八なみだは棘をのがるべしきつと遊ばう海を渡つて
つみびとに遠い救ひは西空に光る火星の墜ちてくるとき
わたしにもあなたの麦の良い部分のこしておいてたどりつくまで
内容と言葉を区別することがわたしにはできないのだどうも
文字通りわたしはそれを受け取つて殺されてゐた海を見るまで
闇のなか滑つてしまふ道をゆき空飛ぶ鳥を探し求めた
沈んでたわたしは深い海の底あなたに起きよと告げられるまで
夏山に紅い花房掻き分けて晩餐会の信仰と呪詛
前の晩あそびすぎたと分る時空返事して画面をたどる
海に沿ひ取りかへすため妹は紐で結んだどんな真理も
ほとの紐樹下に落として油断させ炎のやうに実がなつてゐる
地の果実入つた籠を手にもつて胸ふくらませ我はゆくなり
遥かなる星のひかりの届かないわたしをつつむ闇の深さよ
禁止したその習はしを断ち切らずおまへは井戸の底のぞき見る
誘惑にため息をつき振り返る男女の群れが叫ぶ荒れ地を
裏背戸の薄のやうに涙ぐむ力一杯いまは素直に
日のなかをビードロの音つまづいて我が涙腺は静かに眠る
絶望の午前二時半柔らかい二枚貝の殻さげすまれない
二枚貝見てるのか、今ちぎりもと許しはしないただあなただけ
忘れられ初めて咲いたプレゼント目に映るもの残りは死体
プレゼント踏み潰し踏み地に飢ゑて生まれたことを見せるつもりか
踏切の前で待つてる企てで見えないはずのさむらふ様子
さまをかへ企ててゐる面白さ結果が変はり虚空を映す
誰も居ぬ回転軸の濡れた砂目覚めてしまふ一人は悪魔
それぞれに隠れ隠れに待機して花軸のやうにぶらさがつてる
温石の乏しからうと告げる者久しぶりにて真ん中にゐる
この恋は久しぶりだが咲いてゐる張り合ひもないだんだん僕は
もう一度自分の意志で美であるか質問させた五反田駅で
留まつて自分の意志にしてしまふ微笑を浮べ種を蒔く人
からし菜もちさも酢味噌に、神々のふくんだ微笑、降りるのだらう
酢が過ぎてのどが渇いて文芸が地球を覆ひ絡まつてゐる
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by trentonrowley | 2012-03-31 23:45
2012年 03月 30日

酢が過ぎてのどが渇いて文芸が地球を覆ひ絡まつてゐる


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by trentonrowley | 2012-03-30 16:28
2012年 03月 30日

065:酢 (新井蜜)

やめたまへ酢の蒟蒻の書きながらつるりとむいて消し潰すこと
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by trentonrowley | 2012-03-30 16:27 | 題詠blog2012
2012年 03月 30日

からし菜もちさも酢味噌に、神々のふくんだ微笑、降りるのだらう


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by trentonrowley | 2012-03-30 16:26
2012年 03月 30日

留まつて自分の意志にしてしまふ微笑を浮べ種を蒔く人


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by trentonrowley | 2012-03-30 16:24
2012年 03月 30日

もう一度自分の意志で美であるか質問させた五反田駅で


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by trentonrowley | 2012-03-30 13:28
2012年 03月 30日

064:志 (新井蜜)

たづきにとかたぶく軒端直視した若い男女が受ける志願兵
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by trentonrowley | 2012-03-30 10:31 | 題詠blog2012
2012年 03月 30日

この恋は久しぶりだが咲いてゐる張り合ひもないだんだん僕は


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by trentonrowley | 2012-03-30 10:29
2012年 03月 29日

063:久しぶり (新井蜜)

久しぶり遠く離れて西海の淡い光にわたしの不義は
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by trentonrowley | 2012-03-29 17:57 | 題詠blog2012
2012年 03月 29日

温石の乏しからうと告げる者久しぶりにて真ん中にゐる


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by trentonrowley | 2012-03-29 17:55