暗黒星雲

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2015年 03月 31日

悪霊よ羊を殺せ我はまだやることがあるそちらにゆけぬ

悪霊よ羊を殺せ我はまだやることがあるそちらにゆけぬ
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by trentonrowley | 2015-03-31 21:09
2015年 03月 30日

鏡、さう僕らの生の痕跡を保存しておくための装置さ

鏡、さう僕らの生の痕跡を保存しておくための装置さ
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by trentonrowley | 2015-03-30 16:18
2015年 03月 29日

枯れ枝で幹をたたいて打診するため息をついてもいいよねつて

枯れ枝で幹をたたいて打診するため息をついてもいいよねつて
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by trentonrowley | 2015-03-29 22:36
2015年 03月 28日

三日月のひかりのやうに降つてくる焼き捨てられた証文の灰

三日月のひかりのやうに降つてくる焼き捨てられた証文の灰
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by trentonrowley | 2015-03-28 23:22
2015年 03月 27日

三面鏡ひらいたままに抱きよせる庭にしんしん雪ふりつもり

三面鏡ひらいたままに抱きよせる庭にしんしん雪ふりつもり
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by trentonrowley | 2015-03-27 14:26
2015年 03月 26日

信号が青に変はつて春の雨さがしに行つた三月の犬

信号が青に変はつて春の雨さがしに行つた三月の犬
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by trentonrowley | 2015-03-26 23:36
2015年 03月 12日

世紀末の花火

世紀末の花火

ホットコーヒーでよろしいですか?はい。シールはお集めですか?はい。メールアドレスはお持ちですか?はい。書簡恐怖症の私であるが、電子メールは書く。いまどき”電子”メールなどと言う人はいないだろうが。彼から今朝こんな電子メールをもらった。

心許なく暮らしていたある朝、明るい朱色の夏がかき消えた。一角獣がその窓に現れ、小部屋のぐるりの棚に飾られた招き猫たちを攫って行った。後ろ姿がガラス扉から見えたが、ひかりが眩しすぎて一秒ほどしか見ていられなかった。幼児の目に焼きつけられた一角獣の後ろ姿は、私の人生の節目ごとに現れるだろう。朝の日差しを浴びた浴室には夕べの死の気配が残っている。貸家の扉の向こうには巻き貝の死骸がおびただしく横たわっている。縁側に潮風が吹いてきて、砂ぼこりがべったりと積もった。昼なのに山陰になる縁側は、うす暗く日向ぼっこをするには適さない。

お返事を書こう書こうと思っているうちに時間が経ってしまいました。もう二十一世紀ですね。世紀末には一緒に花火を見たかったです。あの日、本当はわたし酔っていなかったんです。送って貰いたかったんですが、三森さんに送ってやると言われ断るわけにも行かなかったんです。

御堂筋の銀杏の葉がきれいだったね。絵画館前を二人で歩いたことを思い出す。あれはもう前世紀のことなんだね。律法を信じる者が心から真実を生きたという口実を得るために裁くのはやめなければいけない。まだ栄光を受けたことのない者たちが群衆をなしているではないか。しかし彼らは決してみずから罪を犯したものだとは思わないだろう。宝物殿の真ん中に立っていたあの方を知らないと言ったのは彼らではなかったか?

垢抜けのしないふさ付きの
帽子をかぶった三十あまりの女
運動会に誂え物のきものを着ていく女
そのような女たちが縄にくくられて
千人余りも連なっている
目の前に猫の死骸が
転がっている校庭を
歩いていく

校舎の窓から石を
投げつけた
ことを思い出せ
祭りの夜に喧嘩に手出しし
殴られた
ことを思い出せ
そろいの浴衣を
着て提灯をさげ黙って
夜店を見ていたかった
投げ出された脚に触れたかった
タクシーの後部座席で手を
握りたかった
向こう側に行ってしまう前に
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by trentonrowley | 2015-03-12 17:09
2015年 03月 10日

紫陽花は不安で夜が眠れない

紫陽花は不安で夜が眠れない

うーん、そうですねえ。上から下まで何を考えているのか分からないことばかりです。空には雲があり一瞬のうちに暗くなることがある。雨が降ることもあれば降らないことだってあるのです。先ほどは大粒の雨がパラパラと降りましたがすぐに止んでしまいました。ケニヤには行ったことがありませんが行ってみたいと思っています。コーヒー農園を見てみたい。ブラジルのコーヒー農園は見たことがあります。赤い実がなっていた。あなたには悪いことをしたと思っています。もう二十五になりました。昔なら中年増と呼ばれたそうですが、今はまだ若い部類と言っていいでしょうね。65歳以上の人が全体の25%を超えたそうです。

金曜日に行くって木曜からなのですか?土曜までなのですか?まだ決められないの?あなたは指示されないと何もしないのですね。暑くなってきたのだからルーチンの仕事だけでなく、何が必要かを考えてやって下さいね。私はらっきょうを買って来ました。扇風機が必要ですね。虫も出て来たし、薬も必要ですね。氷の世界の新しいCDが欲しい。雪の女王が足踏みすると凍ってしまうあの町はどこにあるのでしょうか?探しに行きたいわ。昔、網走で流氷をみたことがあります。子どもの頃には近所の山の北側の田んぼに水を張ってスケートリンクを作っていました。そこで滑るのが楽しみだった。休憩時には石炭ストーブを焚いた小屋のなかでお汁粉を食べました。おいしかった。

統語論としては正しいが意味の繋がりが不思議な文というものはあり得ます。そういうものを目指すのも一つの手かも知れない。

かれがどんなにまさっているとしても、このわたしを創り異なるものとしたのはすなわち母である。空飛ぶ鳥よ、そのみじめさの心のなかにわたしが死んでいないということを忘れないで欲しい。もしも私が闇のなかの心の思いを告げたなら、私の母はそれを虚構だとするだろう。堅い信仰を持ち、心のなかに神がいる母に、もし追放されたとしてもわたしは海山を越え歩き続けるだろう。わたしの進むべき道にどんな危険が横たわっていようとも旅人たちが、かりに殺されようとも、まだ真理には到達していないのだから。母は身籠る前に罪に陥り再び古い幻想を抱き始めたのだ。船員たちを慰めなければならないという使命感に突き動かされ、波に攫われる危険を冒したのだ。幼少の頃、死と審判の夢にうなされ眠れなかった経験は、いま信者でもないわたしの心の奥底の闇の部分に沈んでいる。

昨日、月を見ていたらかぐや姫の話を思い出しました。かぐや姫は月の世界で罪を犯したために地球に流されたのだそうですね。どんな罪を犯したのか興味があります。不倫のようなことかもしれませんね。綺麗な人だったらしいから。綺麗な人が不倫をするとは限りませんが。月の世界にも不倫などということがあるのでしょうか?一夫一婦制なのでしょうか?そもそも男性と女性の二つの性があるのかどうかも不明です。一つの性しかないのかも知れないし、三つの性があるかも知れない。男、女、おなむとか。おなむはいま考えついた第三の性の名前です。

土曜日の昼は軽飛行機が飛び隣からかさかさという音が流れてくる。鵯と鶯が鳴き交わし車は走り、玄関の金具が鳴っている。そうだ京都へ行こう。階段を上がるのがこわい。前を歩く人が倒れてきそうだ。高天の辻の出口から外にでると、都鳥の嘴のように赤い口紅。あれは誰だったのか?配送車のバックする音が聞こえる。店のなかでは店員が先客の応対をしている。こちらの顔を見ようともしない。書類を持って行ってから一月以上経つのにまだ書類を手許に置いているというのはどういうことだろうか?やる気がないのか?それとも物忘れが激しくなったということか?どんどん走る。どんどん走っていくとラーメン屋がある。混むときには行列を作るほどに人気がある店らしいが、今日は空いている。クーラーから雫がぽたりぽたりと落ちてくる。女に生まれたことを悔やんでみても始まらない。もう元には戻れないのだから。ゲームは始まってしまったのだ。

空華という言葉を聞きました。実体のないものを実体があるように見てしまうことらしいです。綺麗な言葉ですね。ずっと以前から、グライダーのように音もなく空を飛ぶものが、燃えながら何機も飛んでいるところがときどき頭に浮かびます。夢のようなもので実体があるものとは思わないのだけれど、この燃えている飛行機も空華と呼ばれるものかもしれません。
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by trentonrowley | 2015-03-10 14:37
2015年 03月 10日

ピンクの看護師

ピンクの看護師

柱時計が十時を打つ。雨は止んだようだ。あれは冷蔵庫の音か?電車に乗るにはどこの道を行けば良いのだろうか?このまま進んで良いのだろうか?この電車はどこへ行くのか?乗り換えなくてはいけないのに、どこで乗り換えたらいいのかが分からない。大洗の海岸に向かって進むと波の音が聞こえてきた。堤防は見えるが海は見えない。右手の林に日が差して明るい。小学校の夏休みに海に行ったことを思い出した。波がとても怖かった。これは何のにおいだろうか?

病院の待合室には大勢の人が待っている。黙って待っているので問診の声が良く聞こえる。夜中も一時間に一回トイレに起きるのです。ムーンウォークの患者が看護師と立ち話している。看護師は白衣の下にピンクのズボンをはいている。森本さまあ。森本さーん。ピンクのエプロンの看護師が呼んでいる。車椅子の男を押していく女はじっと前を見ている。106-66ですね。血圧いいですよ。大丈夫です。痛いとこないですか?痛いとこは言って下さいね。ピアノ曲が流れている待合室で本を読む。

父親の自転車の後ろの荷台に乗っている。夕方だ。町から家に帰る。骨接ぎからの帰り。肩を脱臼したのだ。眼をつむると後ろに進んでいる。耳がボワーンとして何かにくるまれたような感じだ。奇妙な感覚で頭がおかしくなってしまったのかと思う。眼を開けると自転車は前に進んでいる。耳の奇妙な感じもなくなる。奇妙な感覚を味わいたくて、もう一度眼をつむると、自転車はまた後ろに進み始める。耳に聞こえる音は、こもった音で、誰かが言い訳をむにゃむにゃ言っているように聞こえる。

ゆっくりと話をしたいでしょうから12時においで下さい。月曜と水曜の午前中だけなんです。そうですねえ。あなたは目指すところが高いようです。低いところにいる自分を受け入れてもいいのではないでしょうか?プールは身体を冷やさないと思いますよ。身体を動かすのはいいことです。過敏すぎるのでしょうねえ。身体の反応を過敏に受け止めるから辛いのです。月曜日、あれからどうされました?
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by trentonrowley | 2015-03-10 14:34