暗黒星雲

trenton.exblog.jp
ブログトップ
2017年 06月 16日

流れ来る時間のあひだたましひは沈黙のままわれを指さす

d0021306_1414503.jpg

流れ来る時間のあひだたましひは沈黙のままわれを指さす




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-16 14:14 | Comments(0)
2017年 06月 15日

たんぽぽは気づかなかつたぼくがまだ産むことできぬ身体であること

d0021306_15433498.jpg

たんぽぽは気づかなかつたぼくがまだ産むことできぬ身体であること




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-15 15:43 | Comments(0)
2017年 06月 14日

土曜日は予兆を語りゐるだらうマツヨイグサの端を這ふ虫

d0021306_1623440.jpg

土曜日は予兆を語りゐるだらうマツヨイグサの端を這ふ虫




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-14 16:02 | Comments(0)
2017年 06月 13日

山茶花の位牌に向かひ暁に眠る人たち僕は見てゐる

d0021306_16124012.jpg

山茶花の位牌に向かひ暁に眠る人たち僕は見てゐる




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-13 16:12 | Comments(0)
2017年 06月 12日

よごれたる草のあはひに暫くをわれの哀しと真顔のぞけり

d0021306_2303193.jpg

よごれたる草のあはひに暫くをわれの哀しと真顔のぞけり




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-12 23:00 | Comments(0)
2017年 06月 11日

隠さるる七日後のこと走り来る褐色の肌道連れにして

d0021306_16442187.jpg

隠さるる七日後のこと走り来る褐色の肌道連れにして




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-11 16:44 | Comments(0)
2017年 06月 11日

裏切りを責めるあなたは痩せほそり信義をかかげ旅立つだらう

d0021306_1245143.jpg

裏切りを責めるあなたは痩せほそり信義をかかげ旅立つだらう
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-11 12:45 | Comments(0)
2017年 06月 10日

街灯の下をうつむき帰りゆくきみの背中が暗闇に消ゆ

d0021306_22401287.jpg

街灯の下をうつむき帰りゆくきみの背中が暗闇に消ゆ




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-10 22:40 | Comments(0)
2017年 06月 10日

黒き鳥西へ飛びゆく夕映えのなかであなたに別れを告げぬ

d0021306_1849278.jpg

黒き鳥西へ飛びゆく夕映えのなかであなたに別れを告げぬ
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-10 18:49 | Comments(0)
2017年 06月 09日

木蓮と踏襲、雨に濡れてゐる歯科医の前の郵便ポスト

d0021306_2031458.jpg

木蓮と踏襲、雨に濡れてゐる歯科医の前の郵便ポスト/新井蜜
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-09 20:31 | Comments(0)
2017年 06月 09日

大空を恐怖のやうに落ちてくる雨のしづくに打たれて眠る

d0021306_1119545.jpg

大空を恐怖のやうに落ちてくる雨のしづくに打たれて眠る




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-09 11:19 | Comments(0)
2017年 06月 08日

気がつくといつもこぶしを握つてる誰の目からもわが身をひそめ

d0021306_22433170.jpg
気がつくといつもこぶしを握つてる誰の目からもわが身をひそめ




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-08 22:41 | Comments(0)
2017年 06月 08日

海底にたまつたへどろを掻き分けて愛の残骸探したが無い

d0021306_1656887.jpg

海底にたまつたへどろを掻き分けて愛の残骸探したが無い




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-08 16:56 | Comments(0)
2017年 06月 07日

見下ろした井戸の底には空があり愛を求める顔が見返す

d0021306_20145925.jpg

見下ろした井戸の底には空があり愛を求める顔が見返す




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-07 20:14 | Comments(0)
2017年 06月 06日

隣席の離別の話、豚肉の冷しやぶサラダ食べながら聞く

d0021306_19452819.jpg

隣席の離別の話、豚肉の冷しやぶサラダ食べながら聞く




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-06 19:45 | Comments(0)
2017年 06月 05日

おちあつてあらゆる謎を!おお、あれは大気の歌だそれにしたがふ

d0021306_22114120.jpg

おちあつてあらゆる謎を!おお、あれは大気の歌だそれにしたがふ




(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-05 22:11 | Comments(0)
2017年 06月 05日

ゆるやかに木の実がはじけあらたまり罰せられずに流れていつた

d0021306_126414.jpg





ゆるやかに木の実がはじけあらたまり罰せられずに流れていつた
(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-05 12:06 | Comments(0)
2017年 06月 04日

予言では北の国から落ちてくる濡れた夜空を光る虚体が

d0021306_19552889.jpg





予言では北の国から落ちてくる濡れた夜空を光る虚体が
(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-04 19:55 | Comments(0)
2017年 06月 01日

魂が身籠る前にどうしても訊かねばならぬこれは罪かと

d0021306_2044892.jpg





魂が身籠る前にどうしても訊かねばならぬこれは罪かと
(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-06-01 20:44 | Comments(0)
2017年 05月 31日

その舌が声を殺して韻律の罠に飛びこみ去らない匂ひ

d0021306_20163145.jpg





その舌が声を殺して韻律の罠に飛びこみ去らない匂ひ
(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-05-31 20:16 | Comments(0)
2017年 05月 31日

荷重四トンの悲しみ抱へ散らむとすひとり渡しで行かむ京都へ

d0021306_10292448.jpg





荷重四トンの悲しみ抱へ散らむとすひとり渡しで行かむ京都へ
(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-05-31 10:29 | Comments(0)
2017年 05月 29日

彼女らに統率されて金星も火星も顔を上げて笑へり

d0021306_1144346.jpg





彼女らに統率されて金星も火星も顔を上げて笑へり
(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-05-29 11:44 | Comments(0)
2017年 05月 29日

終末の雨になりたい飴色のあなたの傘を赤く濡らして

d0021306_1071895.jpg

終末の雨になりたい飴色のあなたの傘を赤く濡らして

(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-05-29 10:07 | Comments(0)
2017年 05月 28日

妻に結城を娘に塩を買ひ与えロトはふたたび『あなた』を読んだ

d0021306_2341930.jpg





妻に結城を娘に塩を買ひ与えロトはふたたび『あなた』を読んだ
(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-05-28 23:04 | Comments(0)
2017年 05月 28日

かばん関西の奈良歌会に参加しました。会場は奈良県文化会館。 8人参加、和やかながら真剣な歌会でした。 (新井蜜)

d0021306_17482154.jpg
d0021306_17482158.jpg





[PR]

# by trentonrowley | 2017-05-28 17:48 | Comments(0)
2017年 05月 28日

夜が明けてどすんと屋根の雪が落ち父の不在は四日目となる

d0021306_822404.jpg





夜が明けてどすんと屋根の雪が落ち父の不在は四日目となる
(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-05-28 08:22 | Comments(0)
2017年 05月 27日

「自分とはなにか?」という命題につきものの古典的なパラドックス…「私性」に関連して

短歌における「私性」を考える際に次のようなことも考えるべきだろう。

村上春樹『スプートニクの恋人』(講談社文庫)より引用

 しかし自分について語ろうとするとき、ぼくは常に軽い混乱に巻き込まれることになる。「自分とはなにか?」という命題につきものの古典的なパラドックスに足をとられてしまうわけだ。つまり純粋な情報量から言えば、ぼく以上にぼくについての多くを語ることのできる人間は、この世界のどこにもいない。しかしぼくが自分自身について語るとき、そこで語られるぼくは必然的に、語り手としてのぼくによってーーその価値観や、感覚の尺度や、観察者としての能力や、様々な現実的利害によってーー取捨選択され、規定され、切り取られていることになる。とすれば、そこに語られている「ぼく」の姿にどれほどの客観的真実があるのだろう?ぼくにはそれが非常に気にかかる。というか、昔から一貫して気にかかってきた。
(引用終わり)

短歌の作者も同じ問題を抱えていることを意識すべきだろう。
(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-05-27 22:52 | Comments(0)
2017年 05月 27日

黒き川、鳥と魚(うを)とを抱へつつ夢のごとくに枯野を走る

d0021306_15164936.jpg





黒き川、鳥と魚(うを)とを抱へつつ夢のごとくに枯野を走る
(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-05-27 15:16 | Comments(0)
2017年 05月 27日

金色の陽が落ちた朝教室にわたしを待つて蛇が寝てゐる

d0021306_10103198.jpg





金色の陽が落ちた朝教室にわたしを待つて蛇が寝てゐる
(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-05-27 10:10 | Comments(0)
2017年 05月 26日

秋の日は沈まむとしてためらへりある傷口のやうに目に沁む

d0021306_19174741.jpg





秋の日は沈まむとしてためらへりある傷口のやうに目に沁む
(新井蜜)
[PR]

# by trentonrowley | 2017-05-26 19:17 | Comments(0)