2017年 03月 14日
『塔』誌2016年9月号の前田康子選歌欄に選歌掲載して頂いた6首のうち次の1首は高安国世の歌の本歌取りである。 日のうちに映畫見に來し日曜の街に自由は見つからざりき/新井蜜 高安国世の本歌は次の通り。 日のうちに映畫見に來し道すがら既にけうとくなりて立ち止る/高安国世 高安国世(1913-1984)は、加藤治郎が『短歌のドア 現代短歌入門』で示している本歌取りをしても良い近・現代歌人の例には含まれないが、塔短歌会の創設者である大歌人であり、特に塔短歌会内部では知らない人はいないと言っていいだろう。しかし、私が本歌取りの対象としたこの高安の本歌が「周知の秀歌」と言えるかというと自信がない。秀歌ではあるだろうが周知の歌とは言えないかも知れない。 このように考え、剽窃と受け止められるのではないかという私の後ろめたさを少しでも緩和したくて、遅まきながらこの歌は本歌取りの歌だと表明して置きたい。
by TrentonRowley
| 2017-03-14 19:19
| 塔
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