2017年 12月 15日
「塔」十二月号 栗木京子選歌欄 十首選 受話器とれど回す番号あてもなく東京の月は白々と冴ゆ 加茂直樹 海賊がでてくるような集落に嫁いできたと思いし日あり 小谷栄子 むつかしき話あるらし道の辺に向き合う日傘離れては寄る 相本絢子 昔から雨の降る日が好きだった赦されているようでとあなたは 大出孝子 あのひとの失くした部分にちょうどいいオシロイバナのたねをください 小川ちとせ そのほかはあとにまわして大根の種をまく日を赤丸でかこむ 高原さやか この港を出でて帰らぬ父なりきずっと待ちおり七十二年を 西田美智子 白くおほき彫像がそらにうかんでてその下らへんが私のゆくさき 穂積みづほ 変はらぬはさびしきものか変れるはなほなほさびし母在りし町 丸山真理子 子に添ひて畳に伏せばその額はなだらかに丘なしてをりたり 益田克行 (新井蜜)
by trentonrowley
| 2017-12-15 20:36
| 十首選
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