2018年 08月 17日
「塔」八月号 永田和宏選歌欄 十首選 休日の研究棟の守衛さん鼻メガネして文庫読みゐる 近藤真啓 カンヴァスに色を重ねた密林に湿ったおんなの裸が匂う 福西直美 楽園を捨てた身なれば同じ性もつ恋人の髪へと触れる はなきりんかげろう さびしさのようにへこみぬリビングのベージュのソファに深く座れば 川上まなみ この道はバイエルもちて手をつなぎ姉と通いしでこぼこの道 小谷栄子 母に添ひ母の家にて過したり枝垂れ桜の咲きて散るまで 葵 しづか 鳥の鳴き声と思えば良いのだがニコチン臭の激しい声だ 大橋春人 あなたを知りてうれしき夜のかつてあり垂るる蕾を雨包みいき 宗形 瞳 外がわの赤き花びら残しつつ崩れ落ちたり英国のばら 谷口美生 去りゆきしままの幼きわれがあの角にたたずむ黄昏どきは 山川仁帆 (新井蜜)
by trentonrowley
| 2018-08-17 21:24
| 十首選
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