2018年 09月 22日
「塔」九月号 江戸雪選歌欄 十首選 宵闇に啼くホトトギスの一声でわが初夏のピースは埋まる 入部英明 夏夕べの庭から庭へ差し出され良い西瓜ですねと言いて抱き取る 宗形 瞳 救護作業終えて列車は走りだす救護されたるひとを残して 吉原 真 足引の黄泉比良坂いつの間にすれ違ひしかあの後ろ影 河野純子 お互に認知の度合を探り合ふ老いし二人は喜寿を越えたり 天尾壯一郎 宙(そら)ガール講座の声がこだまする望遠鏡をはじめて覗き 上杉憲一 日曜のやわき朝霧かきわけて宅配トラック坂をのぼり来 岡山あずみ 別れ際思いがけずに手を出され思考停止で応じてしまう 河田潮子 春の日を眠りつづけるははそはの母にあらずや揚げ雲雀啼く 祐德美惠子 声変わり前のあなたを見つけたの祭囃子の響く漁港で 田村穂隆 (新井蜜)
by trentonrowley
| 2018-09-22 15:37
| 十首選
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