2018年 09月 25日
「塔」九月号 永田淳選歌欄 十首選 夏くれば瑠璃糸とんぼ思ひだす布留の川辺に追ひし彼の頃 内藤幸雄 爪に泥ためた子どもの手のひらにかるく握られダンゴムシあり 福西直美 この足の痛み和らぐときのなし真夜に目覚めてニ短調を聴く 天野惟光 店員に袋の持ち手しつかりと絡めて持たされコンビニを出づ 伊藤芙沙子 紫陽花の青追いゆけば老菓舗の向かいが三月書房と知りぬ 岡村圭子 良き風といふ名の町に降り立ちて向かう岸見えぬ河を見てをり 加茂直樹 雪のようにつもった嘘があしあとを消したあなたはもうもどれない 田村龍平 終バスの夜の闇より黒髪を高く盛り上げ女性乗り来る 古屋冴子 一合の白きご飯を分けて食ふこの閑けさを老と言ふらし 和田 澄 しっかりとしているようで辻褄が合わぬと思い義母の顔見る 石川えりか (新井蜜)
by trentonrowley
| 2018-09-25 11:30
| 十首選
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