2018年 09月 28日
「塔」九月号 月集 十首選 プルメリア一輪髪に飾りたり初夏のゆふべのフラの踊りに 栗木京子 森の空みむと巻きしめ昇りたる山藤のはな天辺に咲く 小林幸子 かぜのとの遠きに見えて白壁のややに剥れし父の生家の 尾形 貢 舟着場跡は街なか江戸の世を川と呼ばれて水は過ぎしか 小石 薫 わたくしが拝まれている心地せり食卓の夫が手を合わせると 小島さちえ プロポーズはどのやうにしたかドアの脇で次男が小声で我に聞きくる 小林信也 柵越えてふたりの少女川べりに肩をひっつけしゃがんでいたり なみの亜子 鳥の群れ見えなくなるまで見てをれば空とわれとがとり残される 久岡貴子 鳥の声あるいは兄のこゑならむ旅の我らを見下ろす一羽 干田智子 檜葉の樹の囲へる墓処に歌声はとどまりをらむ墓しまひても 万造寺ようこ (新井蜜)
by trentonrowley
| 2018-09-28 17:09
| 十首選
|
アバウト
最新の記事
記事ランキング
カテゴリ
以前の記事
2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 11月 2021年 09月 2021年 06月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 more... ライフログ
検索
その他のジャンル
外部リンク
画像一覧
ブログジャンル
ファン
|
ファン申請 |
||