2006年 02月 24日
篠弘編著「現代の短歌100人の名歌集」(三省堂)を読んでいます。 印象に残った歌 ◎血と雨にワイシャツ濡れている無援ひとりへの愛うつくしくする (岸上大作) ◎街灯の光背にして鍵まわすただ睡り待つひとりの部屋に (岸上大作) ◎美しき誤算のひとつわれのみが昂ぶりて逢い重ねしことも (岸上大作) ◎ポストの赤奪いて風は吹きゆけり愛書きて何失いしわれ (岸上大作) ◎髪濡れし首いちように垂れて過ぎ少女の群れはその母たちのように (岸上大作) ◎大空の斬首ののちの静もりか没(お)ちし日輪がのこすむらさき (春日井建) ◎泣きしのち少しうつけてこの朝寒(あささむ)母は逆縁を受け入れむとす (春日井建) ◎泣くおまえ抱(いだ)けば髪に降る雪のこんこんとわが腕(かいな)に眠れ (佐々木幸綱) ◎父として幼き者は見上げ居りねがわくは金色(こんじき)の獅子とうつれよ (佐々木幸綱) ◎君の内部の青き桜ももろともに抱きしめにけり桜の森に (佐々木幸綱)
by trentonrowley
| 2006-02-24 06:09
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