2019年 05月 17日
「塔」五月号 小林信也選歌欄 十首選 ゆらゆらとほどいたままのリボン持ちこれはいるかと夫が言いたり 山内頌子 月あかりしんとして歌に知るのみの死者たちに花が樹が雨がにほふ 小林真代 生まれたての闇に真向かひ降りる駅もう少しだけいつしよにゐよう 田中律子 水色とピンクの帽子が沈み込み歓声のみが聞こえる芋畑 林 泉 いつまでもふくれてないで珈琲の甘き香りのするうちに来よ 大島りえ子 「まだお飲みになるんですか」フネさんの敬語を気にも留めざりし頃 佐原亜子 伊達めがね集めてるんです掛け替へていやなけしきを忘れるために 穂積みづほ やはり誰も呼ばないでおく明け方の銀箔の月ひっそり笑まう 吉田淳美 高校生だった僕が見たマハは人ごみの向こうで小さくなってた 松塚みぎわ 路地裏の日だまりに猫は寝そべりてそば行く我に眼だけ動かす 丸山隆子 (新井蜜)
by trentonrowley
| 2019-05-17 17:21
| 十首選
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